新世代によるチカーノ・ソウル・シーン影の立役者、ジョーイ・キニョーネス。元々はデリリアンズに所属、その後はソーシー・ホーン名義『BARRIO JOYRIDE』というチカーノ音楽の名作を制作。またシーンの発火点となったトリシュ・トレドのCD3作（現在入手困難）のサウンドを全面的に担当することでバリオの音楽関係者にその名を広めていったマルチ演奏家＆歌手。そんなジョーイ率いるジ・シンシアーズが遂にアルバムを発表。イースト・ロサンゼルスの伝統へのリスペクトを示すように、ジャケはジ・ミッドナイターズ1965年発表の同名タイトル・アルバムへのオマージュとなっている。イメージされたのはもちろんウィリアー通りのブールヴァード劇場！冒頭にはシングル・カットされた名曲“What’s His Name”。ローライダー・ソウル、バリオ・オールディーズの意匠を継ぐスウィートなR&Bの他、ジ・アルトンズのバンド・メイトでもあるエイドリアーナが歌う可憐なナンバー、またジ・ミッドナイターズのような激渋のガレージ・ロック・インストまで収録。全10曲、全てジョーイのオリジナル曲。チカーノ音楽ファンはマスト。見開きジャケット仕様。
